ワダシゲタカ

全身からエネルギーを放つ彼が、筆を持つと一転、静かな面持ちで集中し、独自の色彩と構図、繊細なタッチで「だいすき」な世界を描き出す。
描き上げた絵を石鹸で洗うという独特な工程を経て完成する作品は、どれも初々しく輝いている。

自閉スペクトラム症・知的障害

AQUINO JOSEPHINE AQUITAN

陽気な南米の血をひく彼女は、くったくのない笑顔でコミュニケーションの達人。
筆、色鉛筆、クレヨンなど使用する画材もモチーフも多岐に渡る。
一見自由奔放に見える筆致だが、製作中の彼女のまなざしはとても真剣。
ひとたび画面に向かうと集中して丁寧に描いていく。
その世界観はやさしく、彼女の笑顔とよく似ている。

ダウン症候群・知的障害

根前 百合子

キラキラとした目が印象的な彼女は画集をみるのが好き。障害と名のつく以前は美術館に行くのが好きだと話してくれた。
中でも好きなものは情味のある浮世絵や
風景画。
スタッフ手製のイーゼルを立て、パレットを固定。右麻痺の手は膝に置き、左手で筆を持つと、朗らかな印象とは一転、迷いなく絵具を混ぜ、少しずつ熱心に色を置いていく。
絵の具が重ねられた画面からは、内に秘めた情熱がにじみ出ているように感じる。

高次脳機能障害・失語症・右片麻痺

可児 大輝
Birthの中でもクレバーな一面を持つ彼の特技はパズル。ピースを見れば、一瞬の迷いもなく配置でき、完成させる。
ジェスチャーでのコミュニケーションも上手く、満面の笑みで「パン!」と言いながらピースをして2枚を表現。パンを食べていない日でも、朝でも昼でもアピールはとまらない。
この彼のアピールの強さ「執拗」は彼の画風にも反映されている。クレヨンを握るとこれでもかと紙に顔を近づけ、一心不乱に描く。色選び、配色、筆致の方向によって、様々な情景を映し出している。

プラダウィリー症候群・知的障害